あなたは大切なペット=アニマルコンパニオンを亡くしたことがありますか?
その時、何か心に深い悲しみを感じましたか?
ペットを失う経験は、私たちの心に大きな影響を与えることがあります。
特に、ペットロスの悲しみは深いので、不安障害を引き起こすこともあるのですよ。
ここではその原因と対処法についてお話します。
ペットロスとは
ペットロスとは、愛するペットが亡くなったり、行方不明になったり、事故や病気で余命いくばくもない状態のときに経験する悲しみのことを指します。
ペットと家族同様に暮らしていたり、大切な友人だったりする人にとって、その喪失感は深いです。
自分がその悲しみにどう向き合っていけばいいのか分からなくなって、強い不安におそわれることもあります。
このような不安感こそが、不安障害を引き起こす原因の一つなのです。
たとえば、私のクライアントさんで、愛猫を病気で亡くした方がいました。
その方は、猫の最期の姿を思い出すだけで、心臓がバクバクして冷や汗をかいてしまうと言っていました。
これは、まさに不安障害の症状の一つ、パニック障害ですね。
不安障害とは
では、不安障害とは何でしょう?
それは強い不安や恐怖によって、日常生活に支障をきたす状態のことを言います。
これは精神疾患の一種で、恐怖症やパニック障害といった具体的な症状が現れることもあるのです。
ペットロスによって引き起こされる不安障害の症状としてよく見られるのが、先ほどの例のようなパニック障害です。
突然の動悸や息苦しさなどの発作が起こることで、日常生活に影響が出ることもあります。
不安障害にかかりやすい人の特徴は?
不安障害にかかりやすい人の特徴をリストにしてみました。
・精神的に敏感で、ストレスに弱い~HSP(Highly Sensitive Person)の人。
・自分に自信がなく、自己評価が低い
・完璧主義で、失敗を恐れる
・人からどう思われているか気にしすぎる
・過去にトラウマや苦い経験がある~愛着障害の人
・不安障害の家族歴がある
ペットロスで不安障害になったのに放置すると
ペットロスで不安障害になったのに放置すると、以下のようなことが起こる可能性があります。
不安や恐怖が強くなって、パニック発作や過呼吸などの症状が出る
パニック発作は、突然の動悸や息苦しさなどの発作で、とても怖い思いをします。
過呼吸は、呼吸が速くなって、手足がしびれたり、めまいがしたりします。
日常生活に支障をきたす
不安障害になると、不安や恐怖を感じる場面や状況を避けるようになります。
例えば、外出するのが怖くなったり、人と話すのが苦痛になったりします。
これによって、学校や仕事、家庭や友人関係などに影響が出ます。
うつ病になったり、自殺願望を抱く
不安障害になると、気分が落ち込んだり、何をしても楽しめなかったりします。
これはうつ病の症状です。
うつ病は、気分障害の一種で、精神的・身体的な不調が長く続きます。「下がった気分(うつ状態)」が続く病気です。
うつ病の人は、以前は楽しんでいたことや興味を持っていたことに対して、感じる喜びや楽しみが薄れてしまう症状に悩まされます。
また、自分に自信がなくなり、自分の価値や人生の意味を見失ったりします。
生きる希望を失い、死ぬことを考えるようになることもあり、これは自殺願望と呼ばれます。
以上のように、ペットロスが原因で、不安障害になったのに放置すると、心身の健康に悪影響を及ぼし、命にかかわることもあると知っておきましょう。
ペットロスと不安障害の対処法
このように深刻な心の状態に陥ったとき、どうしたらいいのでしょうか?
大切なペットを失った悲しみ、それによって出て来た不安や恐怖感は、専門の医師やカウンセラーに相談することで解決へと進むことがあります。
薬物療法やカウンセリングなど、さまざまな治療法が存在しています。
また、自分自身でできる対処法もあります。時間をかけてペットとの別れを受け入れること、新しい趣味や活動に挑戦すること、同じ経験をした人や理解のある人に相談することなどがあります。
これらの方法を組み合わせることで、ペットロスと不安障害の両方に向き合う力を身につけることができます。
まとめ
ペットロスと不安障害は、互いに関連しています。
愛するペットを失ったときの深い悲しみが、不安障害を引き起こすことがあるからです。
しかし、適切な対処法とサポートを得ることで、この困難を乗り越えることが可能なんです。
あなたがペットを失い、悲しみや不安に苦しんでいるなら、どうか一人で抱え込まないでくださいね。
プロの支援を得ること、そして自分でできる対処法を試すことで、少しずつでも前に進むことができます。
それでは、皆さんの心の回復を祈っています。